エアコンのガス漏れ修理で入庫しました。
蛍光剤を注入して点検すると、写真の通り非常にわかりやすい結果が。
GM系の様々な車輌に採用されている、ハリソンのコンプレッサー。
このメーカーは、GMの子会社デルファイに合併統合されました。
しかし、ユーザーやメカニックにとって大切なのは設計思想です。
不適切なオイルを注入されて破損する、残念なケースをよく見かけます。
会社の体制が変わっても、技術情報は切らさないでいただきたいですね。
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原因は一目瞭然ですが、長期間ガスを継ぎ足していた場合は要注意。
水分や不適切なコンプレッサーオイルが混入している可能性があります。
ハリソン製のA6、R4、HR6 など、主だったコンプレッサーの指定オイルは、
ISO: 133、PAG: 150
という仕様のオイルです。
デンソーやゼクセルの常識でオイルを選ぶと、数年で必ず壊れます。
現在、FTECでは6種類のコンプレッサーオイルを使い分けていますが、これでも車種によっては適切なオイルを別途購入しなければならないのが現実です。
「ハリソンは壊れる、品質が良くない」
という評判は誤解である可能性が高いと、FTECでは考えています。
今回はクーラーラインをエアパージし、コンプレッサーと共にアキュムレーターとオリフィスを交換しました。使用したオイルは、UCON488 です。
本来は、国産車並みに静かなコンプレッサーですよ!