「錆がひどく、不安なので点検してほしい」
とのご要望で入庫しました。
ディーラーは、「機能上問題ありません」の一点張りです。
ボルボに限らず、大抵のディーラーはそう答えるでしょう。
しかし、その一言でユーザーの不安を拭い去れるかというと、それはまた別問題ですね。
厳然たる事実として、ボルボは他社製品より錆の目立つクルマといえます。
誤解の無いように付け加えると、機能上問題のない浮き錆に無頓着な傾向がある。
アンダーコーティングによる防錆処理には北欧生まれらしい入念さが窺えますし、実際に腐食して芯まで腐っているボルボを目にすることは稀です。
要するに、美観の面で芳しくないという事に尽きます。
から揚げじゃないんだから。€=(´Д`)
物性最優先、美観は二の次という判断なのかな?
日本の常識に照らすと、このくらいがスタートラインですね。
表面を磨くことは、点検の第一歩でもあります。
ボルトもハブも健全な状態で、破損に至る兆候は見られませんでした。
一方、金属の材料特性に起因する症状なので、再び錆びることは確実です。
表面にメッキを施した社外品のボルトもあるようですが、ボルボが選んだ材料を信頼する方が賢明でしょう。
しかし、こうした事がきっかけで別のホイールに買い替える人が少なからずいるという事実は、ボルボ側にも認識していただきたいものですね。