メルセデスベンツの、デファレンシャルマウントを交換しました。
ドリフトとプーラーを使ってオンザカーでメンバーから抜き取ります。
2センチ強のスペースでレンチを振らねばならず、必要トルク応分の工具を入れることができません。時間と費用をセーブするため、過負荷を承知で工具を選択。
固着したキャップスクリューに切断した12のHEXを挿入し、メガネレンチをかけてトルクをかけると、「バツン!」と良い音がして、
・・・工具が破壊しました。( ̄ロ ̄lll)
はなから不適切な選択をしているので然程のショックは無いのですが、破壊の状況と破断面を観察するうちに、国産工具と輸入工具の違いが浮き彫りになってきました。
日本は凡庸な鋼を鍛える技術は超一流ですが、元々の素材を自由自在に選べる国とは、製品の特性において埋めがたい差があるのだ、ということです。
まったく同じ使い方で、より短いにもかかわらず輸入工具のほうは目的を達成しました。よく見ると曲がっているのがわかります。過負荷の影響の出方が国産工具とこれ程に違うというのは、なかなか興味深い発見でした。
つまり今日の記事は、恥晒しですね。
一枚目の写真下側は、二度と同じことを繰り返さないために、新たに購入した工具です。「どんな事象からも学習できる」という意気で精進したいものだ、と思いを新たにした珍事でした。