埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

カプチーノの60Φマフラー製作 (2/4)

カプチーノのトランスミッション下部を、クルマの前方から見ています。
昨日にひきつづき、60.5Φパイプの具体的な取りまわしを検討します。

割り入り(61Φ)を使って検討
.
触媒コンバーター下からミッションの脇をかすめてフロアトンネルに潜り込むところが鬼門です。純正同様に左側を通すか、それとも右側を通そうか。

右か

左か?
純正同様、左を通すには60.5Φだとかなり厳しい。かといって右へ迂回させると曲りがきつく、しかも長くなってしまう。フロアサポートを切断してスペースを確保するか?

右か

左か?

右のほうが楽そうですが、左のほうがよりストレートで効率が良いことは確実。さらに、60.5Φを潰したり絞ったりせずに取回したいがために長く複雑な形状にしてしまったら、ストレートな50Φと大差ない性能になってしまう可能性もある。そしてなにより、お客様のご要望が「パワーベストの選択を!!」

・・・ということで、左を通すことに決定!




60.5Φを左側から通すにあたり、スペースを制限しているこの部分。

ミッションケース分解の際に銅ハンマーでコンコンとたたくときには有益なのですが、こんなに威張っている必要はありませんし、いかにも邪魔です。

下の写真でわかるとおり、ミッションケースの剛性にも何ら寄与しない部分です。




ひとつもデメリットがない事を確認した上で、スパッといかせてもらいました。 

前方から見る

「カプチーノのエキゾーストパイプを、すべて60.5Φで取回す」。
その成算が立ったところで、車体側のコンディションを整えます。

・ スチーム洗浄
・ 浮き錆を落とし
・ マフラーハンガー溶接修理
・ シャシーブラック施工

マフラーとのクリアランスがきつくなるので、ハンガーの剛性は重要です。





本日はここまで!