リンカーン ナビゲーター アルティメイト (2004年式)です。
ルーティンメンテナンスで入庫しました。
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ブレーキ周りの点検と、全パワートレインのオイル交換を同時に行うので、ベルトトレーンには上下からアクセスします。作業域に余裕があると、別系統の点検も簡単にできてお得です。
リフトアップの際はエアサスペンションのスイッチを切ることを忘れずに。
リブベルト、テンショナー、アイドルローラーを交換。
一般的なベアリングやベルトからの異音は、ナビゲーターの運転席には届きません。
単体テストの機会を逃さず、摩耗が認められたら先手を打って交換するのが得策です。
リブベルトの損耗状態。リブ側に、無数のひび割れがあることが確認できます。
ベルトテンショナーのローラー。
ベルトの背の部分と接するローラーですが、剥離して溶けたベルトの一部がこびりついています。おそらく、ベルトの鳴き止めと称する怪しげなケミカルを吹き付けたのでしょう。
交換しないプーリー達は、パーツクリーナーとワイヤーブラシで清掃します。
第二世代のナビゲーターは、この2004年モデルまでが、気筒あたり4バルブのDOHCヘッドを搭載しています。排気量は5.4リッター(330CID)で、出力は300馬力。
2.7t の車体を、ストップ&ゴーが連続する日本の道路事情にあわせて走らせるためには、トラブルのタネを蓄積させない心配りが必要です。
整備のゆきとどいたクルマはドライバーの心にゆとりを与え、結果的に安全に結びつく。
抜かりなくメンテナンスを施して、優雅にドライブを楽しみたいものですね。