ドレスアップを目的としたヘッドライト交換で入庫しました。
配線図をもとに点灯条件を変更し、ケースを小加工してストロボキットを組込みます。
この年式の SRT-8 は、HEMI ヘッドをもつ 6.1リッター(370CID)V8エンジンを搭載しています。その出力は、6,200rpmで425馬力(317Kw)。1.9トンの車重をものともせず、0-96㎞/hを4秒台、SS1/4マイルを13秒以下で駆け抜ける能力を秘めています。
新しいヘッドライトでは、ドレスアップ系の装飾が追加される一方、レベライザの機能が削除されます。点灯条件を頭に入れて、ライト周りの配線図を参照しながら車体側のハーネスを加工していきます。
部品の品質によっては、車検にパスしないこともあり得ます。
従って、配線は純正ヘッドライトに戻せるよう最小限の加工にとどめるのが理想です。
また、配線そのものの耐久性と外観を、純正同等とすることも意識して作業を進めます。
構想が固まったら、分解を始めます。
まずはエンジンアンダーカバーやバンパーフェースの取り外しから。
バンパーフェースはグリルと一体構造 |
リバンプ時のスタビリンク。低い! |
SRT-8に限らず、クライスラー300Cのフロントバンパーフェースはグリル一体式。
新旧ヘッドライトを比較観察。取付けスペースに問題はなさそうです。
左:純正品 右:社外品 |
左:純正品 右:社外品 |
今回の作業はケースとハーネスの加工を含む内容なので、バルブに互換性があればHID化するつもりでした。しかし、純正のディスチャージライトはユニットの構成が独特である上、新ヘッドライトのバルブとの互換性もないため流用は不可能と判断しました。
純正Loビーム |
社外Loビーム |
純正品はバーナーとバラストが一体構造になっています |
新ヘッドライトをHi/Lo ともHID化するためには、H7とH9のシステムが別途必要です。
これには今回は手を付けず、まずはレンズカットを含めた品質確認を行い、投資に値するとわかった時点で再検討することに決めました。
ストロボバルブはT10ソケット対応型でしたが、新ヘッドライトはT10ソケットがありません。
従って、ヘッドライトケースを加工して装着箇所を確保することになります。
外観と後々のメインテナンス性を考慮し、位置決めを行いました。
ターンシグナルライトの下方に、ストロボバルブの追加装着が完了した図。
バンパーフェースとインナーフェンダーの装着には、再使用できないファイバーリベットが使われています。金属製のリベットと同様に、破壊して取外す仕組みです。
ヘッドライトは純正に戻すこともあり得ますし、整備のたびに交換するのも癪に障ります。
社外品も純正同様、周到な防水加工が施されています |
ストロボバルブはT10ソケット対応型でしたが、新ヘッドライトはT10ソケットがありません。
従って、ヘッドライトケースを加工して装着箇所を確保することになります。
外観と後々のメインテナンス性を考慮し、位置決めを行いました。
点灯条件の検討、兼動作点検 |
ターンシグナルライトの下方に、ストロボバルブの追加装着が完了した図。
再使用不能のファイバーリベット |
バンパーフェースとインナーフェンダーの装着には、再使用できないファイバーリベットが使われています。金属製のリベットと同様に、破壊して取外す仕組みです。
ファイバーリベットの代替品を検討 |
ヘッドライトは純正に戻すこともあり得ますし、整備のたびに交換するのも癪に障ります。
そこで、手持ちの部品で脱着容易かつ確実な取り付けができないか検討しました。
写真の2種類の部品が、適切な機能を備えています。
GM RETAINER 14093088 |
SUZUKI PUSH RIVET 09409-07332 |
写真の2種類の部品が、適切な機能を備えています。
これなら毎回交換する必要はありません。
今回はオーナーと情報交換の上、代替部品で取付けました。