埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

電気自動車(EV)に試乗

電気自動車にふれる機会がありました。

・ 三菱アイミーブ(i-MiEV)

実際に乗ってみると、価値観の変化に気付きます。

燃料の種類 「電気」


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技術情報は、各メーカーが積極的に広報しているので割愛しましょう。


外観は、"KAWAII "の系譜。どことなく小動物的な印象です。
新参者が低姿勢な態度を強要されているように見えなくもありません。

現在市販されている電気自動車(EV)は、「温室効果ガスの排出量を削減する」
という命題の元、従来の自動車から乗換える前提で開発されているはずです。


約200kg のリチウムイオンバッテリーパックを床下面に搭載


EVの美点は、まず発進時の力強さに現れています。
モーターとエンジンの宿命的な違いなので、今後もこの点は変わらないでしょう。

そして、巡航時の乗り心地が良いことも大きな違いです。
EVの重い車重が乗り心地に与える好影響は、予想以上でした。
重さの主因であるバッテリーが、「バネ上の床下にある」のがポイントです。


16kWhのバッテリーから約64馬力を発生するアイミーブ


軽自動車のアイミーブは1,100㎏、小型車のリーフは1,500kg超の車重です。
しかし、モーターの出力特性と相まって、鈍重な印象は皆無でした。



24kWhのバッテリーから約104馬力を発生するリーフ

一方、洗練が足りないと強く感じたのは、ブレーキです。

効く、効かないではなく、ペダルから安心感が伝わってこないのです。
これは、乗り換えを促すためには絶対に見逃せないポイントです。

自動車メーカーの技術者諸君には、かつて燃料供給装置をインジェクション化する際にキャブレターを研究したように、過去の成功例に敬虔の態度を欠くことなく開発に励んでほしい、と願わずにはいられません。


蛇足ですが、動画を張ります。

彼は、1972年式(昭和47年式) の日産サニーを、EVに改造しています。

街中やレース場でアイディアを披露し、EVの魅力が伝播してゆく光景は、日本にいる我々の目にも大変眩しく映ります。こうした個人の自由と発想の多様性が日本でも認知されると、新しい技術と新しい市場を同時に創出することができ、大変効率的だと思うのですが、いかがでしょうか?