埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

BMWのロアボールジョイント交換

BMW 3シリーズ(E36系、~1999年)の、フロントサスペンションです。
高速走行中やブレーキング時の、直進安定性を改善するために入庫しました。

リフトアップしてタイヤの上下に手をかけ、交互に揺さぶるとガタガタです。
ボールジョイント(赤矢印)の遊び量過多が認められるため、交換します。


ここに故障があると、わだちに進路を乱されやすくなります。
また、ステアフィールもルーズになり、タイヤの偏摩耗もすすみます。

このクルマに限らず、積算走行距離が10万キロを超える車輌にはありがちな症状です。

E36 ベースの BMW 316、318、320、323、328、M3、そしてZ3が、この記事と同一形状の部品を使用しています。

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まずは前サスペンションを分解し、鋳物のロアアームを取り外します。


ロックナットはボールジョイントキットに含まれるので交換。
それ以外のボルトナットはネジ山を磨いてロックタイトを塗布し、再使用します。


ロアアーム単体を取り外した後、各ブッシュとボールジョイントを交換します。
外側ボールジョイントの交換には、専用の治具が必要になります。

これは油圧プレスと汎用のドリフトで交換できるタイプです。
このタイプのジョイントにはSSTが必要です。


FTECは、ロアアーム持ち込みでブッシュとジョイントを交換するサービスも提供しています。
ご興味がある方は、こちらのフォームからお問い合わせください。

このジョイントの圧入時に特殊工具(SST)が必要
アウターボールジョイントの取外し
取付け前にボアをフラップホイールで清掃

BMW E36系は販売登録台数が多く、車輌価格もこなれています。

「ココさえ変えられれば、あとは自分で出来るのに」
というコアなオーナーも、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

これらの治具を作るより、アームを送る方が早いでしょう

アームとジョイントをお送りくだされば、交換して宅配便で返送します。
M3用や、社外品のジョイントへの組み替えにも対応します。

【FTECへのお問合せ】 → http://ftecautorepair.jp/inquiry.html

正しい整備を施して、駆け抜ける喜びを堪能しましょう!


【追伸】 FTECで部品を手配する場合は、純正部品かOEM品のみの取扱いとなります。