タイヤ&ホイール交換で入庫しました。
目的は、ドレスアップです。
「ノーマルではリヤのトレッドがせまく見えるので、前後のバランスを調えたい」
というオーナーの要望をうけ、前後で異なる仕様のホイールを選択することに。
標準タイヤサイズ、軸重、空気圧を確認 |
リンカーン ナビゲーターは、この第2世代モデルに限らず、リヤが数値以上にせまく見えるボディ形状をしています。フロントは、純正ホイールでもほぼフェンダーいっぱいなので、前後同一サイズのホイールではリヤがすぼまった印象が強調される破目になりかねません。
本国のサイトでは、リンカーン ナビゲーターに適合するホイールのサイズリストを閲覧することができます。しかし、こうしたサイトの情報は、いずれも「前後同一サイズで、ローテーション可能な組み合わせ」を前提条件としています。
年式・車種ごとにデータベース化されています |
したがって、前後で異なる仕様のホイールにする場合、単純にこのサイズリストから
「太いタイヤ、幅の広いホイールをリヤ用に」
と選んだだけでは、目的を果たすことはできません。
一時は、「センターハブとスタッド付きのスペーサーをワンオフする」手も検討しました。
しかし、3トンを超える車両総重量を鑑みると材質・形状ともに凝った仕様にならざるを得ず、費用対効果の面でメリットは薄いと判断。
今回のクルマには、オーナー自身の理想とFTECでの実測値をすり合わせ、
F 22インチ 9.5J オフセット 35
R 22インチ 9.5J オフセット 10
という、前後で異なるサイズのホイールを装着することに決定しました。
選択したホイールは、ウィールプロスのHELO HE866B。
ウィールプロスは、「トルクトラスト」でおなじみのアメリカンレーシングを傘下に収める商社です。伝統的なデザインを現行車にもマッチさせる、新しい解釈に基づくデザインのホイールを多数ラインナップしています。
グロスブラックのリムに合わせて、黒色ウエイトでバランスを調整。
樹脂製のハブリングは付属部品です。耐久性は不明ですが、良い形状をしています。
JWL、VIA、DOT‐T の3規格に適合。
前後フェンダーともに、オーナーの理想とするクリアランスを実現できました。
22x9.5 PCD 6x135 ET 10, 5.6"BS |
22x9.5 PCD 6x135 ET 35, 6.6"BS |
F : 9.5J -35 |
R : 9.5J -10 |
クルマの楽しみ方を知っているオーナーならではの、抑制のきいたドレスアップ。
装着後7か月が経過しましたが、フェンダーとタイヤの干渉はまったくありません。
威圧感のないデザインと相まって、引き締まった印象になったのではないでしょうか。