アメリカで4輪エアサスに改造されたクルマです。
車高が保持できないという症状で入庫しました。
原因はエア漏れに決まっていますので特記事項はありません。
それより、タンクやコンプレッサーが車体の底に建築用の「鉄板ビス」で吊るされていることの方が問題です。余程の低予算だったのか、仕事を舐めていたのか分かりませんが、走行中に脱落する可能性が高く、はっきり言って危険です。
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複雑な形状のボディ下からスタッドを立て、平面を確保しました。
ここに、Lアングル溶接組みで作製したラックを装着します。
ラックの水平&垂直と車体中心線との平行を、スタッドにかませたステンレスパイプの長さで調整する仕組みです。ソレノイドバルブも同じ手法でラックに移設することに。
がっちりと固定できました。
コンプレッサーは、防振と制音のためにソフトマウントしてあります。
構成部品がブラブラ動くようでは、空気漏れの対策は何回やっても無駄です。
今回はエアホースを短くすることもできました。質実剛健な作業には、トラブルを遠ざける効果もあります。
新しいラックには、アキュム追加や6WAY化にも適応できるゆとりがあります。現状では単に車高調整できるだけの構成なので、機会があればアップグレードをお薦めしたいシステムです。