埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

スクラムのパワーユニット観察

マツダ スクラムのパワーユニットです。走行時の異音発生で入庫しました。

点検の結果、前デファレンシャルのラージギヤが原因と判明。
段取りの間に下まわりを眺めていると、なかなか独創的なレイアウトが見て取れます。


エンジン本体を大きく傾斜させて高さを抑え、空いた隙間にターボチャージャーを含む補機類をびっしりと収め、トランスファーから前に伸びるプロペラシャフトはセンターベアリングで2分割し、その第2シャフトに上反角が付くほど低い位置に搭載しています。

このパワーユニットを流用してレースカー作る人達がいるのも、解かる気がします。
アルミダイキャストのオイルパンなど、なかなかいいセンスではありませんか。

ゴードン・マーレイのBT55もスゴイけれど、このパワーユニットを量産して世界中で販売しているスズキ(マツダ)も相当にスゴイ。

このクルマの積算走行距離は、13万キロ。
完全な整備を施して、どこまで走れるのか見てみたいものです。