カプチーノ用60.5Φエキゾースト、今日はその仕上げです。
狙い通りのブーストをかけて試運転をした結果、フロアに接着された純正の断熱材に問題が起きそうな気配がありました。耐熱温度が低く、焦げた臭気がたちこめます。
そこで、より確実な断熱を施すことにしました。
フロアトンネル左側の断熱材を、マフラーサイド部のみカットして除去。
エキゾーストパイプ側にサーモバンテージ(耐熱温度1000℃以上)を巻き付けます。
フロアパネルとトランスミッションに、輻射熱を伝えないことが狙いです。
脱着のついでに、新旧エキゾーストを並べて撮影。
再び装着して観察します。トンネルの遮熱板下までバンテージを巻きました。
工程が前後しますが、触媒コンバーターの出口も、ほんの少し拡大加工しています。
ちゃんとセラミック担体が見えます。ナンバーつきですから当然ですね。
いわゆるスポーツ触媒にしたら、もっと背圧が下がるでしょう。
フロアサポートを再装着。
きわどい取り回しでトンネル内へ。
ミッションを避けてトンネル中央へ。
ひとつ目のサイレンサー入り口付近。
サポートとデフメンバーの間を縫って、ふたつ目のサイレンサーへ。
最後方に、ディフューザーを取付けて完成です。
大きめの第一サイレンサーは、4ストローク/サイクル直列3気筒エンジン特有の排気脈動を減衰させる狙いで採用しました。しかし抜けの面で少々攻め過ぎた感があり、実際に減衰効果を実感できるのはレブリミット付近の2000回転ほどです。
回すほど軽く吹けて音も揃ってくるので、「誘惑されてもオーバーレブさせない」という自制心を備えた大人向きのエキゾーストになりました。