埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

カローラのエンジン修理

トヨタ カローラ KE11型(1966 - 69)です。
異物を吸入したエンジンを修理して、エンジン調整を行います。

現車は、昭和44年(1969)式のハイデラックス。
初代カローラの、最終モデルにあたります。



搭載しているエンジンは OHV 8バルブの 3K-D型、総排気量は 1,166㏄。
圧縮比を 9:1 から 10:1 に高め、シングルキャブレターで制御する仕様。
シリンダーヘッド周りから、酷い打音が出ています。

三菱ジープの前アクスル整備(2/2)

三菱ジープの、前アクスル整備。
バーフィールド式のホーシングの両端に着く、ダストカバーの交換が主目的です。


前回までの記事で、ダストカバー交換の準備が整いました。
今回は、組み立ての工程を記事にします。

駆動系に使用するボルトは、グレードの高いものが選ばれています。
純正部品を再調達できないからといって、安易に汎用品に換えるのは危険です。

三菱ジープの前アクスル整備(1/2)

三菱ジープ(1956-2001)です。
車検整備の一環として、前アクスルの整備をしました。



前アクスル整備を動機づけた直接的な不具合は、ナックルシールのリテーナーで共締めするダストカバーの破損です。このダストカバーを交換するには、ステアリングとブレーキの構成部品を脱着する必要があります。

ジムニーのデファレンシャル整備

 スズキ ジムニー(JA11型)です。

デファレンシャルギヤの整備で入庫しました。

この記事では、再使用する部品の仕上げ方について解説します。


修理の目的に到達する前の段階で行う分解を、付帯作業と呼びます。
付帯作業で分解した部品は、目視や指触で点検して瑕疵が認められなければ再使用します。

それらの部品を「再使用にふさわしい状態」に仕上げる方法には、明確な規定がありません。再使用不能とサービスマニュアルに明記されている部品は当然交換しますが、それ以外は各整備工場の判断に委ねられているのが現実です。

ドアミラー配線の修理

シトロエンC4 ピカソⅡ(2013-2022)です。

車検整備で、灯火装置系統の不具合を発見しました。
ドアミラーに内蔵されている、ターンシグナルライト()が機能しません。


これは保安基準不適合の状態であり、車検のためにも修理が必要です。
一般的には、ドアミラーAss'y での交換が定石となります。

しかし、新品は本国オーダーになるうえ、非常に高価です。ターンシグナルライトの他にも、アラウンドビューモニター用のカメラやブラインドスポットモニター用のインジケータ、カーテシ―ライトや防曇ヒーターなどが含まれる構造なので、ある程度高価なのは仕方が無いのですが。

希少車ゆえ、中古部品も見つかりません。

C1500のエアコン修理・3/3

シボレー C1500 エクステンドキャブ(1991年式)です。

元々は、エアコンの修理で入庫しました。


新品ダッシュボードを取り寄せました

前の記事で、クーラーガスの経路にあたるすべての構成部品を交換する工程を解説しました。エンジンルーム側とキャビン側で、2回に分けて記事にしています。

この記事では、「配線」と「ダッシュボード」の修理作業を解説します。

「エアコンの修理と何の関係が…」

と思った人もいるでしょう。

写真だけでも、眺めてみてください。
配線もダッシュボードも、「今やらなければ」ときっと思えるはずです。

C1500のエアコン修理・2/3

シボレー C1500(1991年式)です。

エアコンの修理で入庫しました。

冷房の機能は完全に失われており、クーラーのシステム全体を入れ替える方針で承りました。

「クーラーのシステム全体を入れ替える」とは、「クーラーガスが流れる経路の全てを新品に替える」という意味です。35年前のクルマにこの選択肢が存在しているという事実は、アメリカの消費者が自動車市場に大きな影響力をもっていることを表しています。



前の記事では、エンジンルーム側の作業を解説しました。
この記事では、キャビン側の作業の「一部」を解説します。

C1500のエアコン修理・1/3

シボレー C1500(1991年式)です。
エアコンの修理で入庫しました。


冷房の機能は、すでに完全に失われています。
クーラーのシステム全体を入れ替える方針で、承りました。
この記事では、エンジンルーム側の作業を解説します。

現車のエンジンは、シボレーのスモールブロック(350cid、V8)L05型です。
クーラーガスが循環する経路全体を交換し、R134a仕様に変更します。