埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

ラベル 燃料タンクの修理 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 燃料タンクの修理 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

ユーノス コスモの燃料タンク修理 3/3

ユーノスコスモ(1990年式)の、ガソリンタンク修理。
最終回は、POR-15 フュエルタンクシーラーによるコーティングの紹介です。


第一回で燃料タンクや付属品に発生したサビの状態を把握し、第二回でサビを落として化学的な性状を整えました。コーティングを施す鉄板は、

完全な乾燥状態であること

が必須条件です。

燃料タンクのコーティングに限らず、およそ「塗装」と呼ばれる仕事の出来は、下地次第です。
そして、旧車の燃料タンクは失敗したら替りの部品がありません。

何度も繰り返し書きますが、タンクシーラーを投入してから工程を遡ることはできません。
サビ取りから乾燥までの下地の出来は、絶対の自信が持てるまで繰り返し確認しましょう。

ユーノス コスモの燃料タンク修理 2/3

ユーノスコスモ 20B タイプE CCS (平成2年式) の、ガソリンタンク修理。
第2回は、タンク内部の錆を取り除いてコーティングの下処理を施す内容です。
タンク内部のコーティングには、POR-15 フューエルタンクリペアキットを使用します。

POR-15 Fuel Tank Repair Kit

ひとくちに燃料タンクといっても、各メーカーごとに使用する鋼板の種類が違いますし、各車輌ごとの過ごしてきた環境はそれ以上に違います。
コーティングを成功させるためには、現車のタンクに最適な処理を選択すること が肝要です。

ユーノス コスモの燃料タンク修理 1/3

ユーノス コスモ (JCESE型、1990年式) です。
ガソリンタンクのコーティングで入庫しました。

実質2人乗りの大柄な2ドアクーペ、3ローターツインターボでハイオクしか飲みません。
バブルに咲いた百花繚乱の花のうちでも、ひときわ艶やかな一台です。

4815×1795×1305mm

遠方から自走でFTEC入りしましたが、極たまにエンジンが愚図つくとのこと。

再現性がないので診断がしづらい症状ですが、誕生から四半世紀も経過したクルマの場合、タンクを含む燃料系統の健全化は決して無駄にはなりません。

オーナーが燃料タンクの錆を認知していて、ゆくゆくは改善したいと願っているのなら、最初にこの問題を解決してからエンジン整備に取り掛かるというのは、手堅い選択といえます。

S30Zの燃料タンク修理

日産フェアレディZ (HS30) 1972年式です。
ガソリンタンク内部の錆を除去し、コーティングを施しました。


新品のタンクが入手できるなら迷わず交換するところですが、生憎これは日本にもアメリカにもありません。錆におかされたタンクを再生せざるを得ないとき、FTECでよく選択されるのが POR-15 フューエルタンクリペアキットによる、化学的な処理方法です。


燃料タンクのコーティング施工

錆におかされた金属製のフュエルセル(燃料タンク)を、ケミカルで補修します。
使用するケミカルは、POR-15 のフュエルタンクリペアキット。

これは1973年式のフォードのタンクですが、車種が何であっても作業内容は同じです。

乗用車にプラスチック製タンクが用いられるようになったのは、90年代以降のことです。

本来、錆びた燃料タンクは交換すべき部品です。しかし、一般的にレストアの対象と見なされていないクルマを、限られた予算と時間のもとで再生する場合には、元の部品を使わざるを得ないことが間々あります。ここに紹介するケミカルによる補修は、選択肢として検討する価値があるとFTECは考えています。

今回修理するタンクは10年近く放置されていた不動車のもので、状態は最悪の部類。
ケミカルで補修できる限界と思ってご覧ください。

より一般的な作業例はこちら → S30Zの燃料タンク修理
さらに詳しく解説した例はこちら → ユーノスコスモの燃料タンク修理 (全3回)