埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

本国オーダーのパーツが到着

フォードのフュエルインジェクターです。
国内在庫がなかったので、本国から取り寄せました。

さっそく検品してみると、

ん?なんか違うような気が・・・


.

こちらが現品の取付状態。フィード側がOリングになっています。
到着した部品は、フュエルホースがカシメてありますね。


到着した部品のノズル先端部。
キャップとOリングは組替えて使う仕様なのか?


現品のノズル先端部。キャップの先に亀裂が入っています。
これが交換を決意した理由だったのですが・・・。


取外した現品に刻印された部品番号は、

0 280 150 943
F0TE D5A

でした。

まずこれでパーツリストの図を検索。
次に、到着した部品の箱にある品番、

FJ58 INJECTOR

で、画像を検索。
すると、現品と同じ形状の部品がリストアップされます。

この情報を見る限りでは、部品に間違いはないということですね。



そうは言っても、手元にある2つの部品は似ても似つかない形状です。

念のため、到着した部品に刻印されていた部品番号、

D1690BA 0299

で検索してみると、今度は該当情報が見つかりません。

以上の事実から、今回到着した部品は

「箱は合っていたのだが、中身が違っていた」

と、結論付けました。

20年近く前のクルマの長期在庫部品、しかも社外品だと、こういうこともあるんですね。
非常に珍しい事案ですが、代替部品を手配し、間違っていた部品は返品しました。

本国オーダーにもいくつかルートがありますので、リスクヘッジは重要です。
小さな部品でも確実に輸入できる体制づくりに向け、決意を新たにしたFTECでした。