埼玉県狭山市の自動車整備工場、FTECコーポレーションが、主に特殊整備にカテゴライズされる業務内容を紹介するブログです。

BMW Z3 のソフトトップ交換

BMW Z3 ロードスター(E36/7) 前期モデルです。
ソフトトップの交換で入庫しました。

BMW正規ディーラーの純正部品は、大変高価なうえ色も黒しか選べません。
今回は、オーナーがショップを通じてアメリカから取り寄せたソフトトップに交換します。


オーナーが選択した色は、すこし紫がかったダークブルー。
アークティックシルバーのボディによく似合っています。

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社外品のソフトトップは、供給しているメーカーやブランドによって品質がまちまちです。

今回持ち込まれた幌は、取付性に配慮がゆきとどいた設計で裏地の質感も良好。
風切音もなく、遮音性もぐっと向上しました。


BMW Z3 の場合、古い幌(フォールディング トップカバー)は切断して骨組みから分離しなければなりません。また、後端部は液体シーラントが施工されているので下地調整が必須。これらが高価な交換工賃の主たる原因でしょう。


BMW Z3の幌を、付属品ともども純正でそろえる場合、必要部品は以下の通り。

・ フォールディング トップ カバー (8411 121)
・ カバーリング キャップ (8401 844)
・ ラテラル フレーム テンション (8400 951)
・ 左右テンションロープ (8413 877/878)
・ マウントパーツ セット (8407 994)
・ スモールパーツ セット (8410 918)

これらの他に、接着剤などのショートパーツが必要です。
2011年現在の見積金額は、工賃込みで40万円弱でした。

社外品のトップを使用する場合、トップ以外の費用は概ね20万円です。
この場合、付属品によって必要な純正部品が変わることは言うまでもありません。


幌型車は箱型車より耐候性に劣る。
それは確かな事実ですが、オープンエアの爽快感はそのネガを打ち消して余りある。
FTECは、そういうオーナーの揺るぎない価値観を常に支援しています。


このクルマのオドメーターは、142,000㎞。

幌の品質が良かったので、純正部品との差額をブレーキ関連の整備に回せました。
きちんと手入れさえすれば、いつまでも乗り手の期待に応えてくれるでしょう。