ボッシュ製の汎用O2センサーです。
フォード純正O2センサーの代替品として交換しました。
スキャンツールによる初期診断で検出されたDTCは、
・ P0300 Random multiple misfire detected
・ P2195 Lack of HO2S bank 1 sensor 1 switch indicates lean
・ P2197 Lack of HO2S bank 2 sensor 1 switch indicates lean
以上の3件。
データストリームでO2センサーのライブデータを観察。
完全暖気後にO2センサーの反応が緩慢になることを確認し、交換を決定しました。
フォード純正の部品番号は、XC2F-9F472-A1A。
新たに取付けるのは、BOSCH製ユニバーサルO2センサー、品番は LS07。
ハーネスは、黒/白/白/灰 の4本。
車体側ハーネスと結合するカプラーは、古いセンサーの物を再使用します。
配線の接続には、センサー付属の専用カラーを使います。
芯線を1㎝ほど剥き出して、スリーブ内の端子にねじ込みます。
黄色のパーツは、シリコン製の防水スリーブ。
ドイツ製らしい念入りな設計ですが、けっこうかさばる部品ですね。
ちなみに、この配線の結合に、ハンダ付けは厳禁です。
排気管まわりの輻射熱や振動で、すぐに溶けて断線してしまいますからね。
接合部の大きさと配線の固定位置を考慮して、5cmほど長くつくることに。
このクルマは、V8 5.4リッターTriton SOHC 3バルブエンジンを縦向きに搭載。 一般的なOHVより嵩張るヘッドとダブルウィッシュボーンサスペンションの間を縫って、エキゾーストシステムがレイアウトされています。
左右対象に触媒が付いており、その上流と下流にO2センサーを備えています。
今回は、左右バンクの触媒上流側O2センサーを交換します。
エキマニに接触しないことはもちろん、輻射熱や振動の影響も考慮して固定します。
新たに装着したO2センサーの出力信号を、データストリームで再確認。
適正な混合気が供給されるように回復したので、ミスファイアも消え去りました。
正常なO2センサーのフィードバック波形 |
O2センサーの損耗は、どんな車種にも起こる経年変化です。
今回は、汎用タイプを採用することによって2割ほど部品代金が抑えられました。
原理はBOSCHのパテントですから、OEM製品の信頼性としては抜きん出ています。
O2センサー交換の必要が生じた時は、適合確認をして損はない部品です。