フォード・ブロンコ(1994)の シャシ整備、今回はブレーキを整備します。
走行時に発生している異音を念頭に、原因となり得る要素を取り除くことが目的です。
走行時に発生している異音を念頭に、原因となり得る要素を取り除くことが目的です。
前回の記事に、走行テストの結果を列記しました。
加減速の瞬間に生じる異音、タイヤの回転と同期した異音。
ブレーキは、これらに関連する領域です。
また、現車のブレーキは、制動力の低下が顕著です。
ブレーキテスターで測定すると、後ブレーキの制動力は保安基準の下限付近と判ります。
異音対策の要点を押さえながら、一般的な点検と調整で制動力の回復を図ります。
加減速の瞬間に生じる異音、タイヤの回転と同期した異音。
ブレーキは、これらに関連する領域です。
また、現車のブレーキは、制動力の低下が顕著です。
ブレーキテスターで測定すると、後ブレーキの制動力は保安基準の下限付近と判ります。
異音対策の要点を押さえながら、一般的な点検と調整で制動力の回復を図ります。
後ブレーキのドラムが割れています。断面の錆びた性状が他の表面とまったく同じであることから、相当昔に乱暴な取外しをされたと推察できます。
走行時に応力の掛かる部分に、クラック等はありません。
異音と制動力の確保に集中して、今回は再使用する方針で整備します。
走行時に応力の掛かる部分に、クラック等はありません。
異音と制動力の確保に集中して、今回は再使用する方針で整備します。
ライニングは、脱脂後に角当たりしがちな部分を布ペーパーで落とします。角当たりする面積は、ハーフシャフトのアウターベアリングに生じている遊び量と、密接な関係があります。
リフトアップ時と接地荷重が掛かった時とでは、ドラムとライニングの位相が違うことに留意が必要です。間隔の調整も、新品ベアリングと同じでは引き摺りを発症してしまいます。
前ブレーキは、ベンチレーテッドディスク式。
ブレーキパッドがリテーナーと固着すると、引き摺りや異音の発生原因になります。
ブレーキパッドがリテーナーと固着すると、引き摺りや異音の発生原因になります。
キャリパーのピストンは、熱硬化性樹脂であるベークライト製。
金属よりも断熱性が高く、べーパーロック耐性が高い特長があります。
その反面、熱膨潤して引き摺りを生じる弱点があります。
引き摺りを生じるとその熱影響で更に膨潤し、最終的に完全なロック状態になります。
金属よりも断熱性が高く、べーパーロック耐性が高い特長があります。
その反面、熱膨潤して引き摺りを生じる弱点があります。
引き摺りを生じるとその熱影響で更に膨潤し、最終的に完全なロック状態になります。
アメリカのユーザーは駐車ブレーキを、日本人ほど頻繁には使わないそうです。
だからかどうかは判りませんが、フォード純正の解除レバーの位置は不便です。
純正のレバー位置は運転姿勢では目視できず、手探りで探し当てなければなりません。駐車ブレーキをかける時、もし大きなワークブーツを履いていたら、解除レバーごと踏んでしまいそう。
せっかくの機会なので、上から指を2本入れて解除レバーを操作できるように改善します。
だからかどうかは判りませんが、フォード純正の解除レバーの位置は不便です。
純正のレバー位置は運転姿勢では目視できず、手探りで探し当てなければなりません。駐車ブレーキをかける時、もし大きなワークブーツを履いていたら、解除レバーごと踏んでしまいそう。
せっかくの機会なので、上から指を2本入れて解除レバーを操作できるように改善します。
ドアピンスイッチの破損が原因であることは、事前の点検によって確認済みです。
本来は、駐車ブレーキペダルを取外さずに交換できるのですが、現車は車体側の配線が奥で絡まっており、ドアピンスイッチにカプラーを接続する作業域が無い状態でした。
本来は、駐車ブレーキペダルを取外さずに交換できるのですが、現車は車体側の配線が奥で絡まっており、ドアピンスイッチにカプラーを接続する作業域が無い状態でした。
奥で絡まっていた車体側配線を整理して、溶加棒を使ってスムースなルートに修正します。
ドームライトとドアライトの機能が、回復しました。
バルブは、LED式に変更されています。
バルブは、LED式に変更されています。
駐車ブレーキ解除レバーの、新しい位置を決めます。
内装を何度も組んだりばらしたりする手間を、惜しんではいけません。もし、内装を組付けたら使いづらかったり、内装をスムーズに脱着できなくなってしまったら、改造は失敗ですから。
シートに座った状態で解除しやすく、駐車ブレーキペダルから充分離れた位置に納まりました。下の写真は座面付近から撮影したもので、着席したドライバーの目線からはダッシュボードロアカバーに沿った位置に見えます。これで、誤って踏み壊すことはないでしょう。
いま取り組んでいる整備の主たる目的は、車輛各部から生じている異音の修理です。
その過程で、ブレーキ周りの課題がいくつも明らかになりました。
この状態で継続検査を更新できましたが、ブレーキ力に余裕はありません。
オーナーと相談しながら、少しずつ改善を積み重ねていく。
脱着や分解のついでにできる改善は、都度実施する。
このような進め方で整備を繰り返して、車輛全体のブラッシュアップを図ります。
次回は、ショックアブソーバーの交換とデファレンシャルの点検を記事にします。
その過程で、ブレーキ周りの課題がいくつも明らかになりました。
この状態で継続検査を更新できましたが、ブレーキ力に余裕はありません。
オーナーと相談しながら、少しずつ改善を積み重ねていく。
脱着や分解のついでにできる改善は、都度実施する。
このような進め方で整備を繰り返して、車輛全体のブラッシュアップを図ります。
次回は、ショックアブソーバーの交換とデファレンシャルの点検を記事にします。